はじめに
平成という時代を語るうえで、「SMAP(スマップ)」の存在を抜きにすることはできません。音楽、ドラマ、バラエティ、そして社会現象――そのどれもに彼らの姿がありました。
1988年に結成され、1991年にCDデビューしたSMAPは、単なる“アイドルグループ”という枠を超えて、日本のエンターテインメントの形を大きく変えた存在です。彼らは、華やかなスターでありながら、テレビの向こう側で笑い、悩み、努力する「等身大の人間」として、長く愛されてきました。
この記事では、そんなSMAPの軌跡を時系列で振り返りながら、彼らがどのようにして“国民的グループ”と呼ばれるまでに成長したのか、そして解散に至るまでの背景を整理していきます。
懐かしい名曲や名場面を思い出しながら、平成を共に歩んだ「SMAP」という存在を、あらためて振り返ってみましょう。
SMAP結成の背景と初期の苦悩
SMAPが誕生したのは1988年。まだバブルの熱気が残る時代でした。当時、ジャニーズ事務所には「光GENJI」などの人気グループが活躍しており、SMAPはそのバックダンサーとしてスタートしました。グループ名の「Sports Music Assemble People」は、「スポーツと音楽をするために集まった人たち」という意味。若さとエネルギーを象徴するような名前ですね。
メンバーは中居正広(リーダー)、木村拓哉、稲垣吾郎、草彅剛、香取慎吾、そして森且行の6人。結成当時の平均年齢はなんと13歳ほど。まだあどけなさが残る少年たちでした。
しかし、1991年のデビューシングル『Can’t Stop!! -LOVING-』は売上15万枚と伸び悩み、世間の注目を集めるには時間がかかりました。80年代の“キラキラアイドル路線”が限界を迎えていた時期で、SMAPもその波を受けて苦戦していたのです。
そんな中、1996年には森且行がオートレーサーに転身するため脱退。メンバーやファンにとって大きな転機となりましたが、残った5人は新たなスタートを切り、グループとしての絆をさらに強めていきます。

この“下積み時代”を経験したことが、後のSMAPを支える原動力になったとも言われています。華やかに見える舞台の裏で、彼らは一歩ずつ確実に力をつけていたのです。
バラエティ進出による転機
アイドルといえば「歌って踊る存在」というイメージが強かった90年代初頭。そんな中で、SMAPは思いきって新しい道を切り開きます。それが――バラエティへの進出でした。
きっかけは1992年に始まった『夢がMORI MORI』。体を張ったコントやスポーツ企画に挑戦し、泥だらけになりながら笑いを取る姿は、当時のアイドル像を根本から覆しました。ファンの前ではキラキラしたスターでありながら、テレビでは“ちょっとドジで人間くさい”姿を見せる。そのギャップが、多くの人の心をつかんだのです。
中居くんのツッコミ、木村くんのクールな返し、草彅くんの天然ボケ、稲垣くんのマイペースぶり、香取くんの天真爛漫なキャラクター――個性のバランスも絶妙でした。視聴者は彼らを「遠い存在」ではなく、「親しみのある仲間」として感じるようになっていきます。
このバラエティ路線の成功によって、SMAPは“アイドル”から“総合エンターテイナー”へと成長。歌って踊れて笑いも取れる、そんな新しいスタイルのアイドル像を作り上げたのです。

そしてこの流れが、後の伝説的番組『SMAP×SMAP』へとつながっていくことになります。
『SMAP×SMAP』の功績と社会現象
1996年4月、フジテレビ系列でスタートした『SMAP×SMAP(スマップスマップ)』は、まさに日本のバラエティ史を変えた番組でした。

番組は「コント+音楽ショー」という二部構成。前半ではメンバーがさまざまなキャラクターになりきってコントを披露し、後半では豪華ゲストを迎えて生演奏の音楽コーナー「S-Live」を展開。さらに、木村・稲垣・草彅・香取がシェフ姿でゲストと料理を作る「BISTRO SMAP」も大人気に。笑いと音楽、そして人間味のある交流が絶妙に融合した番組でした。
放送開始から瞬く間に人気が爆発し、最高視聴率はなんと34.2%。平均でも20%超えを維持するという驚異的な数字を記録します。毎週月曜の夜、SMAPが登場する時間は、まさに“国民的行事”のような存在になりました。
また、番組の魅力は「スターなのに親しみやすい」という絶妙な距離感。ゲストとの自然な会話や、メンバー同士の軽妙なやりとりからは、彼らが作られたアイドルではなく、“等身大のSMAP”として生きていることが伝わってきました。
『SMAP×SMAP』は、昭和のクレージーキャッツやドリフターズが築いた“音楽×コメディ”の系譜を、平成の時代に再構築した番組でもあります。そして同時に、アイドルが「笑われる」「人を笑わせる」ことを堂々とやってのけた、画期的な番組でもありました。

こうしてSMAPは、単なる人気者ではなく、“時代を象徴する存在”へと成長していったのです。
音楽面での飛躍とヒット曲の数々
バラエティで人気を確立したSMAPは、音楽の世界でも確かな足跡を残しました。デビュー当初は“アイドルらしいポップス”が中心でしたが、90年代半ばからは時代のトレンドを取り入れた音楽性へと進化していきます。
ダンスビートの効いたナンバーや、渋谷系サウンド、ニュー・ジャック・スウィングなど、海外の音楽文化を柔軟に吸収。そこに日本語のキャッチーなメロディを融合させたことで、「SMAPらしい音楽」という独自の世界観が確立されました。
そして、数々の名曲が時代を象徴するように生まれていきます。
- 「夜空ノムコウ」(1998年):彼ら初のミリオンヒット曲。大人になりきれない世代の心を静かに代弁し、世代を超えて愛される名曲に。
- 「らいおんハート」(2000年):優しさと誠実さをテーマにしたラブソング。結婚式の定番ソングとして今も人気があります。
- 「世界に一つだけの花」(2003年):SMAP最大のヒット曲で、累計314万枚を突破。誰もが「自分らしく咲けばいい」と感じられるメッセージソングとして、日本中に広まりました。
これらの楽曲は、単なるヒットソングではなく、“平成という時代そのもの”を象徴する存在。多くの人が、それぞれの人生の節目でSMAPの歌に勇気をもらったのではないでしょうか。
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ドラマ・映画・紅白での功績
SMAPが真の「国民的グループ」と呼ばれるようになった理由――それは、音楽だけでなく、ドラマや映画といった映像作品の世界でも確かな実績を残したからです。
メンバーそれぞれが主演を務めたドラマは数知れず。中居正広の『味いちもんめ』や『白い影』、木村拓哉の『ロングバケーション』『HERO』『ビューティフルライフ』、草彅剛の『僕の生きる道』シリーズ、稲垣吾郎の『二十歳の約束』や『トライアングル』、香取慎吾の『慎吾ママ』や『西遊記』など、どれも時代を彩る名作ばかりです。
特筆すべきは2004年1月期。なんとメンバー全員が同じクールにゴールデン帯ドラマで主演を務め、5作品の合計視聴率が116.8%という驚異の数字を記録しました。この快挙は「SMAPが日本のテレビを制した瞬間」とも言われています。
また、彼らはNHK『紅白歌合戦』でも歴史を塗り替えました。出場回数は23回、そして2003年にはグループとして史上初の大トリを務めています。通算大トリ回数6回、連続大トリ4回という記録は今も破られていません。
中居くんは「トップバッター」「大トリ」「司会」のすべてを経験した唯一の存在。まさに“平成の紅白を象徴する男”でした。
さらに映画でも、『シュート!』『SPACE BATTLESHIP ヤマト』など、SMAP関連作品が次々にヒット。彼らが出るだけで話題になる――そんな時代が確かに存在したのです。

こうしてSMAPは、音楽・テレビ・映画のすべてで成功を収めた、まさに“エンターテインメントの頂点”へと上り詰めました。
記録で振り返るSMAPの功績
SMAPが築いた功績は、単なる人気の高さにとどまりません。数字の上でも、彼らは数々の“日本初”や“史上最多”を打ち立てました。
🎵 音楽の記録
- シングル総売上2,000万枚突破: 日本人アーティストとして初の快挙。
- アルバム首位記録: 1990年代・2000年代・2010年代の3年代連続で首位を獲得。
- ツアー動員数: 2002年の「Drink! Smap! Tour」で115万人を動員し、当時の国内最多記録を更新。
- 通算観客動員数: 2010年9月、通算1,000万人を突破(日本人アーティスト史上初)。
🏟 コンサートの記録
- 日本初の5大ドームツアー(2001年): 札幌・東京・名古屋・大阪・福岡を巡るツアーを完遂。
- 国立競技場単独ライブ(2005年): 同会場で初めて単独コンサートを開催したアーティストに。
- ステージ演出も常に最先端で、観客との一体感を大切にする構成は“SMAPらしさ”の象徴でした。
📺 テレビ・ドラマの記録
- 主演ドラマ数: ゴールデン帯で70本、スペシャルドラマ84本に出演。
- 2004年の「週間視聴率100%」: メンバー5人が同時期に主演し、視聴率の合計が100%超え。
- 連続ドラマ出演: 1994年以降、22年間にわたり毎年メンバー主演作が放送。
こうした数々の記録が示すのは、SMAPが単なるアイドルではなく、日本のエンタメ史そのものを動かした存在だったということ。彼らの挑戦が後輩グループに与えた影響は計り知れません。

そして何よりも印象的なのは、どんな記録を打ち立てても、彼らが“いつも自然体だった”こと。努力とユーモアを忘れずに走り続けたSMAPは、まさに「日本が誇る永遠のグループ」です。
解散の経緯とメンバーの現在
日本中を驚かせたSMAPの解散。そのニュースが報じられたのは2016年1月のことでした。長年グループを支えてきた女性マネージャーと、所属事務所のオーナーとの確執が原因とされ、ファンの間には大きな動揺が広がりました。
一時は「分裂危機」とも報じられましたが、最終的に同年8月、正式に2016年12月31日をもって解散することが発表されます。25周年コンサートや記者会見などは行われず、5人がそろってテレビに登場した最後の仕事は、フジテレビ『SMAP×SMAP 最終回』でした。番組のエンディングで流れた「世界に一つだけの花」は、多くの視聴者の涙を誘いました。
🌱 解散後のメンバーの歩み
- 稲垣吾郎・草彅剛・香取慎吾: 2017年9月8日にジャニーズ事務所を退所し、新事務所「CULEN」を設立。『新しい地図』として活動を再開し、映画・舞台・YouTubeなど多方面で活躍中です。
- 中居正広: 2020年3月に独立し、個人事務所「のんびりなかい」を設立。司会業を中心に活動を続けてきましたが、2025年1月に芸能界引退を発表。長年にわたる活躍に、多くのファンが感謝の声を寄せました。
- 木村拓哉: ジャニーズ事務所に残留した後、2024年4月から「STARTO ENTERTAINMENT」へ移籍。俳優・ミュージシャンとして第一線で活躍を続けています。
解散から年月が経っても、メンバーの絆はどこかでつながっているように感じられます。SNSやメディアを通して互いの活動を応援し合う姿に、ファンからは「また5人で並ぶ日を信じたい」という声が絶えません。

SMAPというグループは終わっても、その魂は今もそれぞれのステージで生き続けています。
『SMAP 25 YEARS』と平成文化の終わり
SMAPの解散発表からわずか数か月後、2016年12月21日にリリースされたベストアルバム『SMAP 25 YEARS』。このアルバムは、ファンにとっての“別れ”であり、“感謝の証”でもありました。
全50曲以上が収録されたこの作品は、デビュー曲『Can’t Stop!! -LOVING-』から、最後のシングル『Otherside』『愛が止まるまでは』まで、28年の歴史を余すところなく詰め込んだ内容。曲順には彼らの歩みがそのまま刻まれており、聴けばまるでSMAPの成長を時系列で追体験できるような構成になっています。
『世界に一つだけの花』や『夜空ノムコウ』のように時代を代表する曲が並ぶ中、ファンのリクエストをもとに選ばれたナンバーも多く、まさに“みんなで作ったSMAPの歴史”といえる作品でした。
このアルバムは発売初週で87万枚を突破し、年間アルバムランキングでも1位を獲得。解散直前にもかかわらず、日本中がSMAPの音楽を再び聴き、想いを共有した瞬間でした。
そして、同時にこの作品は「平成という時代の終わり」を象徴する1枚でもあります。テレビの前で笑い、泣き、励まされたあの時間――その中心にはいつもSMAPがいました。彼らの存在が、平成という時代を少し優しく、少し明るくしてくれたのです。
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ページをめくるように、あの頃の思い出が蘇る。そんな1枚です。
まとめ
SMAPは、昭和のアイドル像を受け継ぎながらも、それを超えて新しい時代を切り開いたグループでした。歌、ドラマ、バラエティ――どの分野でも本気で挑み、笑いながら進んでいく姿に、多くの人が勇気をもらいました。
彼らの活動は、単なる芸能の枠を越えて、「日本の元気そのもの」を象徴していたように思います。ファンと一緒に歳を重ね、人生を共有していくスタイル。そこに、SMAPが“国民的グループ”と呼ばれた理由がありました。
解散から時間が経った今でも、彼らの楽曲や言葉は色あせることなく、たくさんの人の心に生き続けています。そしてそれはきっと、これからも変わらないでしょう。
SMAPは終わったのではなく、それぞれの道で新しい物語を紡いでいる――そう思うと、少しだけ胸が熱くなりますね。
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彼らの音楽は、今もあなたのそばで、静かに背中を押してくれるはずです。
よくある質問
- QSMAPが解散した本当の理由は?
- A
表向きにはマネージャーと事務所の関係悪化が理由とされていますが、背景にはメンバーの将来への考え方や独立問題など、複雑な事情が絡んでいました。メンバー同士の不仲というより、環境の変化が大きかったといわれています。
- QSMAPの再結成の可能性はありますか?
- A
公式な発表は今のところありません。ただ、メンバー同士の関係は良好で、節目の年などに何らかの形で共演する可能性はゼロではないとされています。ファンの願いが、いつか再び5人を同じステージに導くかもしれません。
- QSMAPで一番売れた曲は?
- A
2003年に発売された『世界に一つだけの花』です。累計314万枚を突破し、平成のシングル売上ランキング1位に輝きました。「オンリーワン」というメッセージは、今も多くの人の心に残っています。




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